既存住宅状況調査のチェック事象 外装「著しいひび割れ」「著しい浮き・はらみ」事例①
外装のチェック事象で最も多いのが「著しいひび割れ」で「浮き・はらみ」と合わせると築10~25年の建物の半数近くに事象が認められます。
著しいひび割れとは、通常「ひび割れ幅0.5mm以上のひび割れ」もしくは「下地材に達しているひび割れ」をいいますが2階など高いところにある外装のひび割れを計測することはできないので、調査員が目視で判断します。特に「開口部から伸びるひび割れ」「複数の仕上げ材にまたがるひび割れ」「長いひび割れ」などは総合的な判断が必要です。
(事例)
開口部から伸びるひび割れ
ひび割れ幅0.5mm未満のひび割れは軽微なひび割れとして指摘事象にはなりません。
錆汁を伴うコンクリート面のひび割れ
外装の浮き・はらみ
一般的な住宅は、外装を一次防水、その下にある防水シートを二次防水として雨漏りを防いでおり、防水シートの内部に雨水が浸入すると雨漏りになります。
一次防水の外装のひび割れがすぐに雨漏りにつながるわけではありませんが、外装の内部に浸入した雨水は防水シートの隙間から浸入したり、防水シートをとめている釘やビスをサビさせたりして雨漏りを引き起こす可能性があります。