既存住宅状況調査の結果から
㈱ERIソリューションの築10~25年の木造住宅の建物状況調査の結果データでは、全体の半分以上の建物で外装のひび割れ・シーリングの破断等の雨漏り要因および雨漏りなどの事象が認められます。
チェック事象の発生率は築年数と比例し、築10年を超えると急激に増加して築20年超の建物では2/3以上になります。
築10年を超えると給排水管からの漏水も全体の10%強発生しています。
このことから、築15年前後で屋根・外装・給排水管のメンテナンスが必要にもかかわらず、実施されている建物が非常に少ないことが分かります。
雨漏りや給排水管の故障などで建物内部に水が進入した結果、シロアリの害や木部の腐朽が発生し、築20年の建物ではそれぞれ全体の1~2割におよんでいます。
床下のシロアリの害や漏水事故は、放置している期間が長いほど補修費用が高額になるので、床下の定期的な点検と維持管理が特に必要です。
By テール