耐震診断の活用
古い木造建物を建て替えの判断・入居者立ち退きのための資料
古い木造建物の耐震診断の相談が立て続けにありました。耐震性に不安が有る古い木造建物を建物のオーナーが建て替えるに際し、入居者に立ち退きの説明をするための資料として耐震診断を実施することになったようです。
耐震診断の結果、その建物で必要な耐力に対して保有する耐力が1.0以上であることが一応倒壊しない建物の目安になりますが、その評価が0.7以下の場合に認定ソフトでは「倒壊する可能性が高い」という診断になります。
旧耐震の古い建物の場合は、その数値が0.1やそれ以下であることがあります。
耐震性が極端に低い建物は、地震の際に倒壊して入居者のみならず周辺の方にも迷惑をかける可能性が有りますので、補強もしくは建て替えることが必要です。
耐震補強や建て替えのための退去を入居者にご理解いただくためには、第三者機関による丁寧な診断をもとにご説明することが大切です。