不動産の売買時の建物状況調査とは?

住んでいる家を売ったり買ったりすることを何度も経験する人は多くはありません。

 

 戸建て住宅のコンディションはその立地や使い方や様々で、売り手と買い手で建物の状況を同じように理解して取引をしないと、引き渡した後にトラブルになります。 なかでも売買契約上の契約不適格事項(民法改正前の瑕疵事象)にあたる「雨漏り、木部の腐食、白蟻の害、給排水の故障」については、住んでいても完全に把握していないことも多く、専門の第三者が分かりやすくまとめた建物状況調査報告書をもとに建物の売り出し価格を決めることで売り手・買い手双方のリスクを低減します。

  外装やシールに著しいひび割れがあったときに、専門家もそこから実際に雨漏りしているかどうか、明確に判定できないことが多々あります。居住者としては、問題なく住んでいる家への指摘は受け入れがたいこともあると思います。しかし雨漏りしている可能性がある箇所を、「問題ない」として売却し引渡後に万が一雨漏りが表面化した場合には、売主は買主に対して補修する責任が発生します。

最近ヤフオクやメルカリなどで中古品を売買する一般の方が増えてきています。 例えばスマホやパソコンなどその機能のすべてをチェックできない中古品を売った後に、購入した方から「ちゃんと動かない」とか「傷がある」とかの連絡を受けて困った方もいらっしゃるのではないでしょうか? 個人的には「比較的きれいで十分利用できる状態」のものをできれば高値で販売したいと考えるものですが、売却して引き渡した後にクレームを受けても「中古品を購入しておいて、そんなことまで求められても困る」となりがちです。機能のすべてをチェックしきれなかったり、個人の感覚で傷み具合の評価が異なるような中古品を消費者間で売買する際のそんなトラブルを経験する人が増えて、ヤフオクやメルカリの商品説明は詳細になってきています。

中古住宅の売買でも実績が多い第三者機関での建物状況調査をうけることが、「自分を守ること」と受けとめていただければ幸いです。

 

byテール

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