新築住宅の瑕疵保険事故
特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律に基づき瑕疵担保責任保険を提供する保険法人の資料によると新築住宅の瑕疵担保責任期間(引渡後10年間)における事故のうち90%以上が雨水の浸入(雨漏り)で、構造耐力の瑕疵(基礎のひび割れ、沈下、構造材の傾斜・変形・破損など)は10%以下です。
雨水の浸入箇所として多いは①外壁面②外部開口部(窓・サッシ)③バルコニーの順で、この3カ所は屋根よりも多く全体の70%以上を占めます。
雨漏りを防ぐには、この外壁・窓サッシ・バルコニーの正しい施工と維持管理が大切です。
棟数そのものが多い木造住宅は事故件数も多いのですが、その分雨仕舞の工夫やマニュアル化などの対策が進み、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物よりも事故発生率が低くなっています。
住宅を長持ちさせるのに大切なのは、適切な施工と定期点検・維持管理です。